リロケーションの利用

近年、不動産に関するさまざまなサービスの中でも存在感を高めているものの1つに、リロケーションサービスがあります。 リロケーションとは転勤や広域配転などを意味する言葉で、リロケーションサービスは本来は転勤者等に対する新居の確保、旧居の処分、引っ越しに伴う諸手続き、子供の転校といった諸々の事象をトータルにサポートするサービスのことを指していましたが、現在では主として転勤中の留守宅の管理業務を指す言葉として定着しています。 さらに具体的に言うなら、転勤に伴って空き家となったマイホームを賃貸住宅として供用し、その管理を行うのがリロケーションの基本業務です。これを利用することにより、オーナーはマイホームを所有し続けながら家賃収入をローンの返済に充てられるというメリットを得ることができます。

こうしたサービスは以前から存在はしていましたが、あまり一般には普及していませんでした。というのもマイホームを貸し出した場合、転勤が終わって住宅所有者が戻ってきた場合に明け渡し時期をめぐって現入居者とトラブルになるおそれがあったからです。 しかし2000年3月に改正された借地借家法によって新たに定期借家権という権利が創設されたことで、契約期間を自由に設定できる代わり契約終了後は更新を認めないというタイプの賃貸契約を締結することが可能になりました。これにより、決められた期間だけマイホームを貸し出すことが容易になったのです。 現在、この制度は不動産資源の有効活用という観点から注目を集めており、リロケーションサービスを提供する会社もその数を増やしています。